公開日 2024年10月17日
1 趣 旨
現代においては、陸路による流通が当たり前であるため、関西広域連合の一員である徳島ではあるが、海で隔たりのある近畿圏との距離感は否めない。しかし、水上交通が主要な流通の手段であった近世以前においては、紀伊水道に面する徳島と大阪や兵庫、和歌山は海で繋がる隣地であった。そのため、この地域には人的、経済的、文化的な面での密接な交流があり、共通する特有の世界があったことが考えられる。
今年度の勝瑞学講座では、この仮説を考古学や文献史学、民俗学などの手法によって多角的に分析し、実態解明を試みる。
2 日程・内容
【第1回】
日時:12月15日(日)午後1時~3時
内容:講座Ⅰ 13:00~14:00
「紀伊水道をとりまく世界とは~問題提起」
〔講師〕石井 伸夫 氏(徳島県立鳥居龍蔵記念博物館)
講座Ⅱ 14:10~15:00
「考古資料から見る紀伊水道をとりまく世界の様相」
〔講師〕重見 髙博(藍住町教育委員会社会教育課)
【第2回】
日時:令和7年1月25日(土)午後1時~3時
内容:講座Ⅲ 13:00~14:00
「文献史学から見る紀伊水道をとりまく世界の様相」
〔講師〕長谷川 賢二 氏(徳島県立博物館)
講座Ⅳ 14:10~15:00
「紀伊水道に面した阿波の港の諸相~徳島・渭津」
〔講師〕石尾 和仁 氏(佐那河内村学芸監)
【第3回】
日時:令和7年2月8日(土)午後1時~3時
内容:講座Ⅴ 13:00~14:00
「民俗学から見る紀伊水道をとりまく世界の様相」
〔講師〕磯本 宏紀 氏(徳島県立博物館)
講座Ⅵ 14:10~15:00
「紀伊水道に面した阿波の港の諸相~港町・橘」
〔講師〕向井 公紀 氏(阿南市文化振興課)
【第4回】~勝瑞城シンポジウム~
日時:令和7年3月15日(土)午後1時~5時
内容:講座Ⅶ 13:00~13:50
「紀伊水道に面した阿波の港の諸相~小松島ラグーンと小勢津」
〔講師〕岡本 和彦 氏(小松島市教育委員会)
講座Ⅷ 14:00~15:00
「和歌山から見た紀伊水道をとりまく世界の様相」
〔講師〕北野 隆亮 氏(和歌山市和歌山城整備企画課)
ディスカッション 15:10~16:30
コーディネーター:石井 伸夫 氏
パネラー:岡本 和彦 氏、北野 隆亮 氏、長谷川 賢二 氏、
向井 公紀 氏、重見 髙博
3 開催場所
藍住町総合文化ホール 小ホール
4 受 講 料
無 料
5 定 員
80人