特産品紹介

公開日 2014年01月21日

藍染め製品

藍染め製品

藍という色は日本人にとってもっとも普遍的な色で、歴史的にも愛されてきた色です。しかも天然藍で染めたものは、変色や色落ちせず、ひふを保護してくれる薬効もあるので、藍に対する人気は、いま、日増しに高まっています。藍住町は江戸時代中期から良質の藍を諸国に供給してきた歴史があります。そんな葉藍を加工して"すくも"という染料がつくられますが、町内にはすぐれた藍染めに挑戦する業者の活躍はよく知られています。

阿波藍

阿波藍

阿波藍の栽培のはじまりは、平安時代までさかのぼります。特に戦国時代では藍の需要が高まり、藍玉の加工が本格化しました。江戸から明治にかけて最盛期を迎えた藍も時代の流れとともに移り変わりをみせ、化学染料の登場により大きな打撃を受けました。衰退の一途をたどっていた藍づくりでしたが、10数年前から一部の農家が藍づくりを再開しました。こうした町の伝統芸能を守ろうとする人たちは、現代の生活に藍をどう生かしていくかを提案しています。

洋ニンジン

洋ニンジン

藍住町は春先に収穫する洋ニンジンの生産地です。すぐれた味覚と色合いをもつ洋ニンジンとして、市場で高い人気を得ています。かつて藍を主産としてた藍住町は、藍の衰退とともに阿波沢庵、しろうりの産地を経て洋ニンジンが栽培されるようになりましたが、それぞれの時代に、何をつくっても日本一という野菜園芸地帯として注目されてきました。それには藍作で培ってきた歴史と伝統があることを思い知らされます。洋ニンジンの栽培にも伝統のノウハウが生きていて、勤勉と丁寧な栽培技術が、いまも脈々と生き続けています。

レンコン

レンコン

徳島県内において、鳴門市や板野郡を中心に一年を通して育てられています。近年の収穫量は減少していますが、吉野川から得られる大地の恵みと沖積層という自然条件に恵まれ、味の良いレンコンが栽培されています。

ナシ

ナシ

昭和48年に基幹作物の指定を受け、稲作転換作物として栽培が行われるようになりました。品種では、幸水や豊水が多く栽培されています。8月から9月ごろに収穫期を迎え、甘さとほどよい酸味を味わうことができます。

カリフラワー

カリフラワー

徳島県特有の温暖な気候が栽培に適しています。10月から翌年の5月ごろまで冬の時期に収穫され、家庭ではサラダやスープの具材として調理されています。

シロウリ

シロウリ

8 月ごろに収穫時期を迎え、粕漬けや浅漬けなどの漬け物に加工されています。町ではシロウリに代わる基幹農作物として、ニンジンの栽培が盛んになったことや新しい園芸作物などの栽培が増えたことから生産量は大幅に減少しています。しかしながら、漬け物の原料として藍住町のシロウリは現在も高い評価を得ています。

みそ

みそ

藍住町は大豆の産地として知られていました。大豆は味噌や醤油の原料となるだけでなく、日本人にとって大切なたんぱく源として重要な食品でした。もともと畦道などで自家用に栽培し、農家は味噌や醤油を自家製でつくっていました。ところが明治30年代になると、藍の栽培が減少するようになったため、大豆の多くは農家でつくられたことから、それを原料として味噌醸造業が盛んになりました。いまでは業者の数も減ってきましたが、製造と販売に力を入れている少数の業者は、徳島県下はもとより、全国の市場に進出して阿波の味噌の名は広く知られるようになりました。最近では多彩な商品も生産・販売されて味噌の藍住町の名はますます知られるようになりました。