令和4年 所信表明・行政報告

公開日 2022年12月21日

<目次>

 

行政報告(令和4年12月議会)

行政報告(令和4年9月議会)

行政報告(令和4年6月議会)

所信表明・行政報告(令和4年3月議会)

新年のあいさつ(令和4年1月)

 

 

行政報告(令和4年12月議会)

藍の魅力発信

11月13日に藍住町歴史館「藍の館」がリニューアルオープンしました。
オープニング当日は生憎の天候でしたが、藍住東小学校の児童による「風流連」(ふりゅうれん)に阿波踊りを披露いただくとともに、町内外から関係者約50人の参列のもと、盛大に式典を開催することができました。
開館日からは、来館者3,000人の「藍染め体験」を無料とするイベントを開催しており、これまでに私どもの想定を大幅に上回る、約2,200人の方々に体験いただいています。
「藍のまち・藍住」を象徴する施設のひとつとして、より多くの方々に来館いただけるよう、「藍の魅力」を強力に発信してまいります。

藍の館 リニューアルした内装AR技術を活用した展示

 

新型コロナウイルス対応等

国内で一日に報告される「新たな感染者」は13万人を上回り、既に「第8波」の入口に差し掛かっています。本町においては、他の市町村に先駆け、9月下旬からオミクロン株対応ワクチンの接種を開始するとともに、接種間隔が3か月に短縮された10月下旬以降は、高齢者や基礎疾患を有する方などを中心に、5回目の接種を進めております。
一方で、コロナ禍からの社会経済活動の回復と、物価高騰に対する影響緩和を目的として、全世帯を対象に商品券事業を展開しています。
国においては、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る「ウイズコロナ」政策が進められており、本町としても、こうした動きに歩調を合わせながら、取り組んでまいります。

主権者教育

議会の役割や地方自治の仕組みを学び、藍住町のまちづくりや将来について関心を高めてもらうため、10月31日に中学生議会を開催しました。
中学生議員からは、様々な質問や提案、要望があり、このうち「犬のフン害防止看板の作製」や「学校施設の改修」など、実現可能なものについて、取り組むこととしています。
また、有権者の皆さんにも町政への関心を高めてもらい、投票率の向上に繋げられるよう、中学生議会の模様をエーアイテレビで放送いただく予定です。来年度以降も、より効果的な事業となるよう工夫しながら、継続してまいります。

子育て世帯への支援充実

働く保護者の負担軽減を図るため、放課後児童クラブに通う児童に、宅配弁当を提供する取組を「夏休み期間中」に試行しました。
コロナ禍なども影響して、残念ながら希望者は少数でしたが、保護者アンケートを実施し、「注文期限の見直し」や「事前のメニュー提供」、「クラブ利用料軽減児童への助成拡充」など、運営上の改善を図るとともに、保護者対象の試食会を開催することとしています。
これらを踏まえ、12月の「冬休み以降」の長期休暇から本格運用することとし、引き続き、子育て環境の充実に努めてまいります。

町民の健康増進への取組

がんや心臓病などの生活習慣病の予防と早期発見・治療には、定期的な健診が重要です。本町でも国民健康保険に加入する40歳以上の被保険者の方に毎年、特定健診の受診券を送付しておりますが、残念ながら、受診率は低迷しています(24市町村中23番目)。
このため、新たな取組として、国の「保険者努力支援交付金」を活用し、過去の受診履歴や国民健康保険の加入期間などを参考に、AI(人工知能)の分析による、効果的な受診勧奨案内の送付を進めています。
今回の案内を受け取った方からは、「健診の重要性を知ることができた」、「健診を受けたくなった」等のお声をいただいており、受診に向けた気運が高まりつつあります。
引き続き、健診の重要性について周知啓発を図り、町民の皆さんの「健康増進」・「健康寿命の延伸」に繋げられるよう、取り組んでまいります。

マイナンバーカード取得促進

本町からも国に要望していた、マイナポイントの付与対象となるカードの申請期限について、9月末から12月末までに延長されました。
そこで、町民の皆さんのカード取得を加速させるため、役場窓口での申請サポートに加えて、12月からは出張申請受付を開始しています。
町内の企業や町内に住所のある5人以上のグループを対象に職員が指定の場所に出向き、交付申請をサポートするもので、条件を満たせば役場に来ていただくことなく、本人限定郵便により自宅でカードを受け取ることが可能となります。
マイナンバーカードは、行政デジタル化の基盤となるツールです。取得環境の整備に努め、取得率の向上につなげてまいります。

三好長慶生誕500年記念イベント

7月から11月までの間、当時の「勝瑞の景観」に思いを馳せる様々なイベントを開催しました。
「500年前の勝瑞」をテーマとした企画展示や、「左官体験」などのワークショップ、小笠原流・弓術演武(きゅうじゅつえんぶ)や狂言の公演などを開催するとともに、最終日となる11月26日には、三千家(さんせんけ)の中から、武者小路千家家元後嗣(むしゃのこうじせんけいえもとこうし)・千宗屋(せんそうおく)氏を迎え、長慶と千利休に関わる記念講演会を開催し、観客募集定員の上限となる300人に来場いただきました。
全ての記念イベントを盛会のうちに終え、県内外から累計6,000人以上の方々に訪れていただき、勝瑞の歴史、文化を大いに発信できたものと考えています。

勝瑞城館跡で行われた弓術演武

 

西クリーンステーション基幹整備工事

12月中旬に基幹設備の工事が竣工し、焼却運転を再開します。工事期間中は、町民の皆さんには何かとご迷惑をおかけしましたが、引き続き、ごみの分別の推進、ごみの減量化にご協力をお願いします。

 

行政報告(令和4年9月議会)

新型コロナウイルス感染症

7月以降、オミクロン株の新系統「BA・5」による「第7波」が襲来し、「驚異的なペース」で感染が拡大しています。県独自基準「とくしまアラート」では、「感染警戒・前期」を発令するとともに、「徳島県BA・5対策強化宣言」を今月20日まで延長し、感染拡大防止対策が図られているところです。
本町も7月以降、若年層を中心に感染者が急増し、7月1日から8月30日までに約3,000人、うち20代以下の感染者が半数近くを占める状況となっています。
国・県では、ウイズコロナ、アフターコロナを俯瞰した「社会経済活動の回復」へと重点をおいた対策が進められており、3年ぶりとなる行動制限のないお盆期間となり、旅行、帰省など、人流の増加に伴い、全国的に感染者数の高どまりが続いています。
引き続き、緊張感を持ち、感染防止に努めながら、町民の皆さんとともに、一日でも早く安心して過ごせる日常を取り戻せるよう取り組んでまいります。

新型コロナウイルスワクチン接種

現在、3回目及び4回目接種を並行して進めていますが、国では、新たにオミクロン株に対応したワクチン接種の検討が行われています。当初は10月中旬頃の接種開始が見込まれていましたが、早ければ今月半ばにも接種が始まることとされており、国の動きを注視しているところです。
引き続き、県や町医師会との緊密な連携のもと、ワクチン接種が円滑に進むよう取り組んでまいります。

町独自の経済対策

「感染予防への協力」や「物価高騰」により影響を受けている民間事業者や町民の皆さんへの支援策として、国の交付金を活用した事業を実施してまいります。

「すこやか子育て応援事業」

18歳以下の子どもに対して、商品券3,000円を支給。8月下旬に対象者へ発送済。

「シニアライフ応援事業」

65歳以上の高齢者に対して商品券3,000円を支給。8月下旬に対象者へ発送を済。

「お得~ポン(おとくーぽん)事業」

1世帯に1セット、1万5,000円分の商品券を1万円で販売。9月1日から、ゆめタウン徳島及び藍住町商工会で販売を開始。
◇商品券取扱・登録店舗 町内141店舗(物販、飲食、理美容、ガソリン等の燃料、リフォームなど幅広い分野での利用が可能)

事業の円滑な実施により、町内経済の活性化、町民の皆さんの生活支援につなげてまいります。

バーベキューパークの整備

バーベキューパークは、若い世代の方々の移住・定住を図り、潤いある住んで楽しい町づくりを目指すため、整備を進めています。
整備箇所について検討を重ねた結果、「桜づつみ公園」の芝生広場を候補地とし、今議会の補正予算に設計費を計上しており、今後関係者との調整を進めてまいります。

健康ウォーキングポイント事業の再開

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、休止を余儀なくされた「健康ウォーキングポイント事業」について、感染防止対策を講じた上で、7月15日に再開しました。これまでに448人の高齢者に登録いただいています。
多くの皆さんに参加いただき、健康づくりに繋げていただきたいと考えています。

藍の魅力発信

藍deグルメの開催結果

「藍」に親しむイベントとして、「とくしま藍推進月間」に併せて開催した「藍deグルメ」では、町内の協力店舗を利用した方が延べ2,000人と昨年より倍増し、「藍のまち」藍住町のPRが大いに図られたところです。

藍住町歴史館「藍の館」リニューアルオープン

現在休館中の藍住町歴史館「藍の館」については、エントランスホール改修や新たな展示映像を制作しており、藍の魅力をより体感できる施設にリニューアルします。
リニューアルオープンは、11月13日(日曜日)を予定し、当日は関係者を招いた式典を開催するとともに、以降は新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら、約3,000人の入館料及び藍染め体験の無料化をはじめとするリニューアルイベントを実施することとしています
新たな「藍の館」を拠点として、「藍のまち・藍住」から藍の魅力を国内外に発信してまいります。

西クリーンステーション基幹整備工事等

6月に工事着手し、8月15日からは焼却炉を停止して、工事を進めています。順調に進行すると12月末には基幹整備工事が完了します。
この間の可燃ごみ処理については、場外搬出で対応することとなります。町民の皆さんには、引き続きゴミの減量化、ごみの分別の推進にご協力いただきますようお願いします。

学校施設整備

トイレの環境改善を目的として、両中学校における、「乾式化」及び「洋式化」整備工事を実施し、いずれも年度内の完成を予定しています。
また、北小学校については、体育館のトイレ改修工事が完成し、現在屋外トイレの設計を進めているところです。
今後とも、子どもたちが学習しやすい環境作りを進めてまいります。

中学生議会の開催

徳島県、とりわけ藍住町では選挙における投票率の低迷が続いています。
このため、選挙権を持つ年齢に近づきつつある中学生への主権者教育の一環として、10月31日に中学生議会を開催します。
藍住町役場5階の議場で、藍住中学校、藍住東中学校の代表が議員となり、議会の一般質問と同じく理事者(町側)が質問や要望に答えます。
また、要望を実現させる予算を確保するなど、議会機能を実感させるために、工夫して取り組んでまいります。

 

行政報告(令和4年6月議会)

新型コロナウイルス感染症について

年明け1月以降、オミクロン株による第6波が襲来し、驚異的なペースで感染が拡大しました。本町においても第6波の感染者が確認されてから、若年層を中心に急増し、これまでの感染者は897人、うち20代以下の感染者が半数を占める状況となっています。
4月末に全国的に減少傾向に転じ、ゴールデンウイークからは、国、県において感染の再拡大を警戒しつつ、ウイズコロナ、アフターコロナを俯瞰した、社会経済活動の回復へと重点を置いた対策が進められています。
本町においても感染対策を講じながら、バラ園の一般開放、町内一斉清掃や一斉避難訓練などの定例行事を再開し、多数の方の参加をいただいたところです。
引き続き気を緩めることなく、緊張感を持ち、感染防止に努めながら、町民の皆様とともに一日でも早く、安心して過ごせる日常を取り戻せるよう、取り組んでまいります。

新型コロナウイルスワクチン接種について

本町における3回目接種率は、接種対象となる12歳以上の人口の約67%となっています。また、60歳以上の高齢者などへの4回目接種については、3回目から5か月が経過した方に、順次接種券を発送しており、今月から予約受付を開始しています。引き続き県や町医師会との緊密な連携のもと、ワクチン接種が円滑に進むよう取り組んでまいります。

町独自の経済対策について

感染予防への協力や物価高騰により、影響を受けている民間事業者や町民の皆様への支援策として、国の交付金を活用した新たな事業を展開し、町内経済の活性化、町民の皆様の生活支援につなげてまいります。

「すこやか子育て応援事業」

18歳以下の子供に商品券3,000円を支給

「シニアライフ応援事業」

65歳以上の高齢者に商品券3,000円を支給

「子育て世帯へのあいずみ特例給付事業」

令和3年度子育て世帯への臨時特別給付金で、所得超過のため対象外となった子どもに商品券10万円を支給

「お得~ポン事業」

1世帯に1セット1万5,000円の商品券を1万円で購入(プレミアム率50%)

高齢者の健康づくりへの支援について

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、休止していた健康ウオーキングポイント事業について、感染防止対策を講じた上で7月15日に再開します。これまで同様、ゆめタウン内を1日3,000歩以上歩くことで1ポイント、合計35ポイントで500円分の商品券と交換します。多くの高齢者の皆さんに参加いただき、健康づくりにつなげていただきたいと考えています。

文化の魅力発信について

「藍 関連事業」

7月は、とくしま藍推進月間であり、7月24日は、とくしま藍の日であります。本町ではこの期間に例年開催している「藍de グルメ」のほかに、あいずみ藍工房での藍染め体験や、ワークショップの開催を計画しております。
本年度の藍de グルメは、昨年の約2倍の44店舗の登録があり、藍染製品を持参又は身に付けて来店される方には、特典やサービスを受けることができます。
また、地域おこし協力隊や小学生が制作した藍染作品を、7月下旬から8月中旬の間、ゆめタウンのセントラルコートにおいて展示します。
様々な事業を通し、町内外の方に本町の藍に親しんでいただく機会を創出してまいります。

「三好長慶生誕500年記念事業」

今年は、勝瑞から雄飛し、天下を掌握した戦国武将、三好長慶の生誕から500年の年にあたります。本町においても企画展示や様々な体験、実演等を行う記念事業を7月から随時開催することとしております。多くの皆様に本町に訪れていただき、勝瑞城を中心に栄えた、戦国時代の文化に触れていただけるよう、取り組んでまいります。

西クリーンステーション基幹整備工事等について

この度、詳細設計が完了し、6月から工事に着手しています。順調に進行すると12月末には基幹整備工事が完了します。工事に伴い8月中旬から4か月間は、焼却炉を停止し、可燃ごみは場外搬出をすることとなります。
また、陶器類等を出すときの小さいサイズのごみ袋の要望が寄せられ、7月より金属・ガラス陶器類専用と空きビン専用の、特小サイズを10枚入り1袋70円で販売することとします。町民の皆さんには引き続き、ごみの減量化、ごみの分別の推進にご協力いただきますようお願いします。

町の施策に関する満足度調査について

本年2月から3月にかけて、20歳以上の町民の中から無作為に抽出した2,000人の方にアンケートをお送りし、792人の方から回答をいただきました。

町の施策全体の満足度

「満足」、「やや満足」 37.0%
「どちらともいえない」 30.9% 
「やや不満」、「不満」 18.1%
「わからない」、「無回答」 14.0%

今後特に力を入れるべき施策として多く挙げられたもの

「介護・高齢者福祉の推進」、「子ども・子育て支援の充実」、「保健・医療の充実」、「防災・危機管理体制の強化」、「学校教育の充実」

アンケート調査の結果を踏まえ、施策の充実や課題解決に取り組んでまいります。
 

行政報告(令和4年3月議会)

新型コロナウイルス感染症対策

新型コロナウイルス感染症については、年末年始にかけて全国各地で「オミクロン株」の感染が確認され、年明け1月以降6度目の「大きな感染の波」、いわゆる「第6波」にみまわれました。これまでの感染者数は、ついに600万人を超え、2月の感染者数だけで200万人を超過するというかつてない「驚異的なペース」で感染が拡大しました。
本町においても、1月に感染者が確認されてから、若年層を中心に急増し、第6波の感染者はこれまでに600人を超え、うち20代以下の感染者が半数を占める状況となっています。このため、県の対策に呼応し「児童等利用施設における感染防止対策」に取り組むとともに、様々な媒体を通じ、町民の皆様に感染防止の注意喚起を発信してまいりました。
3月21日をもって、18都道府県に適用されていた「まん延防止等重点措置」は、全て解除されましたが、引き続き、気を緩めることなく、緊張感を持って対応にあたってまいります。
ワクチンの3回目接種については、先行接種した医療従事者から開始し、現在は、12歳以上の方に対象を拡大しており、接種時期に合わせて順次、接種券を発送しています。
県や町医師会との緊密な連携のもと、引き続き、ワクチン接種が円滑に進むよう、全力で取り組んでまいります。

子育て支援

昨年には民間保育所3園が開設し、この4月には1園が開設しました。
公立と民間の認可保育園を合わせて、11園の体制となり、このうち、新たに開設した4園を含めた5園については、4、5歳児を受け入れることとし、これまでの「保育所は3歳まで、4歳からは幼稚園」という一律方式が少しずつ、見直されています。
今後とも、民間活力を最大限活用し、保護者の保育ニーズに対応するとともに、子育て世代の負担軽減を図るため、積極的に取り組んでまいります。

教育環境

小中学校においては、学習用端末の導入は完了し、学習用端末と連動して活用する投影型電子黒板の設置を進めており、教室の学習環境と学習方法の改善が進んでいます。
タブレットの持ち帰りによる学びの継続についても条件整備を進めており、今後、活用方法の研究を含め有効活用できるよう進めてまいります。
小・中学校の特別教室のエアコンについては、設置が終了し、小学校のトイレの乾式化、洋式化もほぼ完了しています。今年度は中学校のトイレの大規模改修を進めてまいります。
「新たな生活様式」への転換に合わせ、教室のICT化やトイレの乾式化等、教育環境に関する懸案事項を一気に解決し、令和の時代にふさわしい学校環境づくりを進めてまいります。

高齢者施策

高齢者移動支援事業については、昨年度に実施したタクシーチケット利用者アンケートの調査結果を踏まえ、今年度は、1万円分のタクシー券を5,000円で販売する、「藍住町ノリ乗りタクシー券」事業を実施します。対象者に65歳以上の要介護認定を受けていない免許返納者を追加するとともに、利用枚数の制限をなくすこととし、日常生活における利便性の確保と経済的負担の軽減を図ってまいります。
また、高齢者の活動拠点である老人福祉センター「藍翠苑」は、施設建設後45年が経過し、老朽化が進んでいます。今年度は、高齢者活動拠点施設整備事業として、新たな「高齢者の生きがい創出拠点施設」の再整備に向けた調査検討に着手します。
今後とも、「高齢者がいきいきと生活できることが、町の活性化につながる」との思いのもと、高齢者の社会参加の促進に資する取組を、さらに進化させてまいります。

防災対策

近年、日本各地で豪雨や地震などの自然災害が激甚化・頻発化しています。本町でも、こうした災害への備えを最優先に、これまでソフト・ハード両面からの対策を強力に推進してまいりました。
今年度は、新たに災害用物資の受入れや配送を行う拠点施設の整備に向けた調査に着手し、併せて他の自治体などからの応援職員や支援物資を効果的に受け入れる受援計画を策定します。
さらに、役場庁舎などの災害活動拠点施設の電源を確保するため、太陽光発電設備の導入を計画しており、設計業務に着手します。
平時・災害時における電源確保はもとより、2050年カーボンニュートラルにも資する取組でもあり、防災対策と地球温暖化対策を同時に実現する有効な施策になるものと考えています。

藍の振興

葉藍の栽培から蒅すくもづくりまで一貫して取り組んでおり、本町の「藍」の歴史・文化の継承・発信を図るとともに、県内外をはじめとした、観光誘客にも積極的に取り組んでまいります。
今年秋のリニューアルオープンに向けて、準備を進めています「藍の館」については、藍に関する貴重な資料を所蔵する資料館であり、休館中における総合的な施設・設備の点検に合わせて、エントランス部分の改修や、新たな展示映像を制作しており、藍住町の「藍」の魅力を体感できる施設として、これまで以上に多くの方に来館いただけるよう、さらなる充実を図ってまいります。

インフラ施設の改修

「中央クリーンステーション」については、「し尿・浄化槽汚泥を公共下水道に希釈して放流する方式」に転換する大規模改修工事がしゅん工し、4月から本格的に稼働しています。
また、「西クリーンステーション」については、基幹整備工事の詳細設計が、4月に完了予定であり、6月から工事に着手し、12月末には工事が完了する予定で計画を進めています。
なお、工事に伴い8月中旬から約4か月間、焼却炉を停止することとなり、その間可燃ごみの処理については、場外搬出をすることとなります。
工事期間中は、住民の皆様にご迷惑をおかけしますが、特に可燃ごみの減量化に努めていただきますようご協力お願いします。
「浄水場施設」については、第2浄水場が昭和55年に供用開始してから40年が経過し、施設が老朽化しているため、水道課北側の土地について、このほど用地を確保することがまとまり、現在基本設計を実施しているところであります。

行財政改革

「民間でできることは民間に」との考えのもと、これまでも、町有施設の民間移管や管理委託を進めてきたところであります。この度、「藍の館」と「あいずみ藍工房」について、公募並びに審査の結果、「一般社団法人しじゅうはちがん」を指定管理者に指定することが適当であるとの判断に至り、藍関連施設として一括で管理委託を行うことといたしました。
また、「ふるさと納税」については、本町にゆかりのある方や、本町を応援いただける方の、さらなる支援をお願いするため、県内市町村では初となる「ふるさと納税電子感謝券」を導入します。
この「電子感謝券」は、寄付額の3割を電子ポイントとして、お渡しするもので、町内で生産・加工された物やサービスを提供する店舗で利用できることとなります。本町を訪れる寄付者にとって、使い勝手が向上するだけでなく、これまで返礼品を扱っていなかった店舗にも、ふるさと納税の恩恵を享受いただけるものとなります。
今後とも、時代に即した効果的な町政運営が進められるよう、「行財政改革基本計画」に基づき、効率的な事務事業の執行や財源の確保に努めてまいります。

結び

新型コロナウイルス感染症の発生から、2年以上が経過いたしましたが、依然として、先行きの不透明感は拭えない状況にあります。
また、こうした現状に加え、本町においては、これまで発展を支えてきた人口増加にも陰りが見え始めており、厳しい財政運営を迎える実情があると認識しています。
このため、長期的な視点に立ち、本町の将来像を展望し、持続可能な行財政運営に取り組んでまいります。私は、あらゆる世代の皆様に「藍住町に住んで良かった」「住み続けたい」と思っていただけることが、何より重要であると考えています。
今後とも、その思いを具体化させるため、弛みなく、積極果敢に「未来への挑戦」を続けてまいります。
 

新年のあいさつ(令和4年1月)

新年あけましておめでとうございます。
令和4年の輝かしい新春を、健やかにお迎えのことと存じます。
去る11月21日執行の藍住町長選挙では、皆様から多くのご支持を頂き、二期目の当選を果たすことができました。
皆様の期待に応えられるよう、全身全霊を傾け、町政に取り組んでまいる決意のもと、現在実施しております主な事業、今年の取り組み、町政に臨む姿勢を申し上げ、一層のご理解とご協力をお願いしたいと思います。

新型コロナウイルス感染症対策

新型コロナウイルス感染症については、国内で最初の感染者が確認されて、2年が経過いたしました。
昨年は、ワクチン接種の進捗に伴い、新規感染者数は大幅に減少いたしましたが、ワクチンを先行接種した諸外国では、新たな変異株による感染拡大が続いています。
本町でも、ワクチンの効果を高める追加接種について、2月から、高齢者への接種をスタートさせ、その後、順次、拡大してまいりますので、皆様には前向きに接種を検討いただきますよう、お願いいたします。
新たな変異株については、過度に恐れず、マスクの着用、手洗い、3密の回避など、基本的な感染対策の継続をお願いいたします。

子ども・子育て支援

子ども・子育て支援については、共働き世帯の増加や3歳児以上の保育所等の無償化に伴い、保育ニーズは高まっています。
本町では民間保育所の整備を促進しており、4月には、5歳児までの受入れが可能な保育所1園が開園いたします。
また、働く保護者の負担軽減を図り、保護者がゆとりを持って児童と向き合えるよう、新たに「放課後児童クラブでの昼食支援」を検討しております。

高齢者施策

高齢者施策については、運転免許返納者が年々増加する中、高齢者の移動手段の確保は、喫緊の課題です。
実証事業として実施している、「おでかけタクシーチケット」について、対象の皆様のアンケート調査により、使い勝手の良い事業に改善し、日常生活における利便性の確保と経済的負担の軽減を図ってまいります。
また、老人福祉センター・藍翠苑を再整備し、「高齢者の生きがいを支える活動拠点施設」の検討に着手いたします。

防災対策

防災対策については、発生確率が高まりつつある南海トラフ巨大地震などの自然災害に備え、これまで以上に、自主防災組織の新規結成や活性化、避難所における備蓄品の拡充と感染症対応、福祉避難所の拡大など、「いざという時」に備えて、対策を進めてまいります。
また、発災時における町職員の対応力の向上を図るため,被害の情報収集、分析、対応方針の決定に至る実践的な災害対策本部運営訓練を実施いたします。

藍の魅力発信

藍については、途絶えて久しい藍作を復活させて、早や3年となります。
町民の皆様に藍に親しんでいただく拠点となる、「あいずみ藍工房」は昨年5月に完成し、藍に関する各種イベントはもとより、地域活動にも活用いただいております。
現在、休館している「藍の館」は、今年10月のリニューアルを目指して準備を進めており、「あいずみ藍工房」と併せて、4月からは、指定管理者制度を導入いたします。

地方創生・とくしま回帰

地方創生・とくしま回帰への取組みについては、これまで本町の発展を支えてきた、人口増加に陰りが見え始めており、今、まさに「まち・ひと・しごと」の地方創生に積極的に取り組むときであると強く感じております。
「ふるさとにUターンしたい」と考える若者の思いを「後押し」するため、昨年には「奨学金返還支援制度」を創設し、運用を開始しております。
また、若い世代の移住・定住の促進を図るため、新たに「スポーツパーク・バーベキューパーク」の整備に向けて検討を開始いたします。

学校施設等の整備

学校施設の整備については、町内4小学校における、トイレの乾式化及び洋式化工事並びに、東幼稚園における外来者用男女別トイレの設置工事を、3月の完成を目指して進めております。
また、GIGAスクール構想に基づき、小中学校での1人1台端末の配備は完了しましたが、これに加え、計画的に順次、電子黒板を導入して、本格的なICT教育を開始いたします。

結び

以上、一例を申し上げましたが、私はあらゆる世代の皆様に「藍住町に住んで良かった」と実感いただけることが、何より重要であると考えており、今後とも、その思いを具体化させる政策に、しっかり取り組んでまいります。
「未来への挑戦」を掲げ、再選させていただきました、私にとって、二期目・4年間のスタートです。本町の限りない発展を実現するため、皆様とともに、未来を切り拓き、力強く歩んでまいりますので、お力添えをお願いいたします。
 今年1年が、皆様にとりまして、夢と希望に満ちあふれた、素晴らしい年になることを祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。

 

お問い合わせ

所属 総務企画課 政策推進室
TEL:088-637-3124