公開日 2023年12月28日
<目次>
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行政報告(令和5年12月議会)
物価高対策
くらし応援プレミアム商品券事業
物価高騰の影響を受けている町民の皆さんの生活支援と町内事業者への経済的影響の緩和を目的に、9月から販売を開始し、11月末時点で、対象世帯の7割を超える皆さんに購入されています。購入期限及び使用期限は、ともに来年1月末までとなっており、引き続き、多くの皆さんに利用いただけるよう、周知に努めてまいります。
住民税非課税世帯への7万円の追加給付
国では、現下の厳しい経済状況を踏まえ、住民税非課税世帯への7万円追加給付等を決定したところであり、速やかに給付できるよう、事務手続を進めています。
物価高騰に伴う学校給食費への支援
食料品やエネルギー価格高騰の影響を受け、学校給食に係る食材費や燃料費が当初の見込みを超えて増加し、現状の給食費では、「質」の高い給食の提供が困難となりつつあります。そこで、保護者の皆さんの負担を増加させることなく、これまでどおりの給食が提供できるよう、補正予算において、物価上昇に伴う経費を計上することとしました。
引き続き、厳しい経済状況下にある、子育て世帯の支援に努めてまいります。
正法寺川公園に架かる「みどり橋」の点検
平成6年に竣工し、架橋後、約30年が経過しております。県内唯一の木造アーチ橋で、公園のシンボルとして、維持修繕に努めてきましたが、老朽化が進んでいます。他県では、「みどり橋」と同じ木材を利用し、平成8年に竣工した木橋(もくばし)が崩落する事案が発生しており、専門家からは「みどり橋」についても同様の危険性が指摘されています。このため、今月8日から専門業者による「緊急点検」を実施します。点検期間中は、「みどり橋」の通行止めを行いますので、ご理解をお願いします。
東中富桜づつみ公園の再整備
バーベキューエリア整備工事の期間中、公園の大部分は変わらずご利用いただけますが、工事区画と公園東側に設置する資材置場は、工事車両が出入りします。工期は、来年3月29日までとなっており、公園を利用される方と近隣の皆さんにはご迷惑をお掛けしますが、ご理解とご協力をお願います。
主権者教育
本町の未来を担う中学生が、社会の出来事や問題を自分事として考え、議会の役割や地方自治の仕組みを学び関心を高めてもらうため、10月31日に中学生議会を開催しました。中学生議員からの、多方面にわたる質問や提案、要望を踏まえ、新たな公園施設の整備に向けたアンケート調査や、「図書館の自習スペース」の試験的設置など、各種の取組を進めます。
昨年度に続けての開催であり、今後とも、議員各位のご協力をいただきながら、より効果的な事業となるよう工夫してまいります。
太陽光発電設備の導入
合同庁舎屋上への設備設置
既に臨時議会において契約議案を可決いただき、10月に着手し、年明け1月下旬の竣工に向けて工事を進めています。
西クリーンステーションへの設備導入調査
災害時の停電に備え、西クリーンステーションへの設備導入調査事業に着手したところであり、国の予算措置の状況も踏まえながら、次年度の設置に向けた検討を進めています。
いずれの事業も、平時の脱炭素化と、災害時の機能強化を図るものであり、今後とも、積極的に事業を推進してまいります。
高齢者の健康づくりへの支援
加齢に伴い心身の活力が低下する「フレイル」を予防するため、町社会福祉協議会と連携し、フレイルサポーターによる普及啓発活動を展開しています。昨年度に続き、今年度も2月1日「フレイルの日」にゆめタウン徳島で、簡易的なフレイル診断や、啓発予防グッズの配布、共催企業によるパネル展示など、フレイル予防普及啓発イベントを開催します。
今後とも、高齢者の皆さんに健康な暮らしを続けていただけるよう、関係機関と協力しながら、取り組んでまいります。
藍の魅力発信
日本遺産に認定された「藍」のストーリーを、国内外に発信するため、様々な取組を進めています。
イベント開催・ツアー造成
10月に、日本遺産に登録された4県と連携し、「藍の館」で「日本遺産フェスティバル・イン・藍住」を開催しました。2日間で約1,600人の来館者を迎え、他の日本遺産とともに、「藍」の魅力を体感していただくことができました。
また、イーストとくしま観光推進機構と連携し、インバウンド対象の高付加価値ツアーの造成にも取り組んでいます。
「藍」と「紅」による商品開発
友好都市 山形県河北町などと連携し、「藍」と「紅」による商品開発を文化庁の委託事業として進めています。先月には、ネクタイやスカーフなどの試作品が完成したところです。今後は販売へと展開し、日本の伝統工芸を海外に向けて発信していきたいと考えています。
こうしたイベントやツアー造成、商品開発などにより、「藍の館」を藍の情報発信拠点として、さらに発展させてまいります。
行政報告(令和5年9月議会)
エネルギー、食品等の物価高騰対策
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、円安の進行、産油国の減産などから、物価の高騰が続いており、国民生活や経済に多大な影響を及ぼしています。
国では、8月にガソリンなどの燃料油の高騰対策を取りまとめ、さらには、電力やガス、その他の物価の状況などを踏まえた、追加の経済対策の検討が進められています。
本町における国の交付金等を活用した対策
「あいずみ商品券」事業
全ての世帯に対して、1万5,000円分の商品券を1万円で販売。9月1日から販売を開始。
「子育てスマイル商品券」事業
子育て世帯に対して、18歳以下の子ども1人当たり5,000円分の商品券をお届け。8月下旬に発送済み。
エネルギー・食料品等価格高騰重点支援給付金
住民税非課税世帯等に対して、1世帯当たり3万円を給付。8月末時点で2,751世帯に給付を完了。
低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金
低所得の子育て世帯に対して、児童1人当たり5万円のを給付。8月末時点で350人に給付を完了。
物価高騰の影響を受けている住民生活を支援するとともに、町内の消費需要を喚起し、地域経済の活性化を図ってまいります。
新型コロナウイルス感染症
今年5月に感染症法上の位置づけが5類に引き下げられ、4年ぶりとなる「納涼祭」が盛大に開催されるなど、コロナ禍前の日常を取り戻しつつあります。
一方で、感染者数は現在増加傾向にあり、徳島県独自基準による注意喚起メッセージ「厳重警戒」が発出されています。9月下旬からは「令和5年秋開始接種」として、ワクチン接種が始まります。
本町も、希望する全ての方にワクチン接種が速やかに進められるよう、県や町医師会と連携し、取り組んでまいります。
グローバル人材の育成支援
コロナ禍により中止を余儀なくされていた「中学生海外派遣事業」を再開できることとなりました。今年度は、8月18日から27日の10日間、中学生12名をオーストラリアに派遣しました。
初めての海外での生活に戸惑う生徒もいたようですが、暖かいホストファミリーに支えられ、外国の生活、習慣、文化、考え方の違い等を実際に体験し、国際感覚の基礎を培うことができたのではないかと考えています。
こうした事業を通し、語学力やコミュニケーション能力、異文化に対する理解が育まれ、グローバルな視野を持って活躍できる人材が育成されるよう努めてまいります。
高齢者の健康づくりへの支援
多くの人が、加齢に伴い心身の活力が低下する「フレイル」の段階を経て、要介護状態に陥ると言われています。本町では、令和元年度に徳島県フレイル予防事業のモデル地域に選定され、積極的に予防や啓発に取り組んでいます。
8月には2年ぶりに、フレイル予防活動を担うフレイルサポーターの養成講座を開催し、中学生3名のキッズ・サポーターを含む11名のサポーターが誕生しました。
引き続き、身近な場所や通いの場でフレイル予防活動を展開し、高齢者の皆さんの健康寿命の延伸に繋げてまいります。
交通安全対策
自転車を利用する65歳以上の方のヘルメットの着用促進を図り、交通事故防止及び交通安全を推進することを目的に、県内初の「自転車用ヘルメット購入費補助金交付事業」を7月1日から実施しており、先月末の時点で51名の方に制度を活用していただいています。
また、本町の事業開始後、県において、ヘルメット購入補助を行う市町村への支援が発表されました。県では、高齢者だけでなく、高校生も対象としており、本町でも9月5日から、高校生の申請を受け付けることとなりました。
交通安全キャンペーン
9月30日の「交通事故死ゼロを目指す日」には、ゆめタウン徳島で、徳島県警察音楽隊のコンサートを開催するほか、パトカーや白バイの乗車体験などを実施し、交通安全を呼びかけます。
今後も、地元警察や町内各種団体と連携・協調し、交通安全意識の普及啓発に取り組んでまいります。
「藍翠苑・勤労女性センター」の建替え
先の6月議会で報告した建設予定地に含まれる民有地について、順調に交渉を進めています。今後は、施設を利用している団体等のご意見を伺いつつ、「整備基本計画」の策定に向けて、取り組んでまいります。
東中富桜づつみ公園バーベキューエリア整備事業
8月には、工事の入札を行うこととしていましたが、技術者の配置が困難である等の理由から、指名業者の入札辞退が相次ぎ、不調となったところであります。この点を踏まえ、再度入札を実施するにあたり、工期を見直し、加えて管理運営の面から、バーベキューエリアにおけるウッドデッキを芝生に変更するなど、仕様の一部を見直しました。
このバーベキューエリアは、平時と災害時においてフェーズフリーで活用する施設であり、町民の皆さんの安全と安心を守る観点から、しっかりと取組を進めてまいります。
藍の魅力発信
「藍のふるさと阿波」の魅力向上を図る取組が、この度、文化庁が公募する「日本遺産魅力増進事業」に採択されました。
この事業は、外国人旅行客の誘致を図るため、日本遺産認定地域が連携し、伝統工芸技術を融合させた「日本遺産ブランド」の商品開発を進めるものであり、友好都市である山形県河北町の「紅」と「藍」による新商品の開発を目指します。
加えて、藍商人のおもてなし料理の再現、多言語化パンフレットの作成なども実施し、海外からのモニターツアーにおいて実証を行い、本格的なツアー造成に繋げることとしています。
大阪・関西万博の開催まで、約1年半となりました。国内外の方に「藍」を知ってもらう絶好の機会であり、日本遺産ブランドを冠する「阿波藍」の魅力を強力に発信してまいります。
行政報告(令和5年6月議会)
事務処理改善・見直し
元副町長の不祥事について4月下旬に公判が始まり、起訴状により犯行の実態が明らかにされたことを踏まえ、5月17日に町ホームページで再発防止に向けた事務処理の改善等を公表しました。
「開札までの見積書の管理徹底」、「契約事務手続への組織的な関与」、「随意契約に関するマニュアルの作成」など、7項目について改善・見直しを図ることとしています。
また、職員一人一人の倫理意識の向上を図るため、コンプライアンス対策検討会議での議論を集約した「不祥事の発生防止に向けた行動指針」を作成し、職員研修などで活用することとしました。
引き続き、職員一丸となって、町民の皆様の信頼回復に努めてまいります。
バーベキューエリアの整備
3月にパブリックコメントを実施し、町民の皆さんからご意見を募集したところ、63人の方から128件のご意見を頂きました。
頂いたご意見は、4月に町ホームページにおいて「町の考え」をお示しするとともに、基本計画の修正にも活用させていただいています。
また、公園利用者が少ない時期での工事を望むご意見等を踏まえ、事業スケジュールの見直しを行い、今年の秋以降に工事着手し、来春のオープンを目指しています。
新型コロナウイルス感染症
5月8日から感染症法上の位置づけが、5類感染症に移行し、行動制限をはじめとする様々な制約も緩和され、コロナと共生する新たな社会生活が始まりました。
これまで、感染の拡大防止にご協力いただいた医療従事者や町民の皆さんに改めて感謝申し上げます。
今後は、アフターコロナを見据えつつ、コロナ禍で開催できなかった各種の会議や行事等も、順次再開してまいります。
一方、引き続き町医師会と連携し、希望される方々への速やかなワクチン接種を進めてまいります。
物価高騰対策
光熱費や食料品をはじめ、あらゆる物やサービスの価格上昇が続いており、消費者生活や事業活動にも多大な影響を及ぼしています。
このため、国の交付金等を活用し、積極的に次の事業を展開することとしています。
くらし応援プレミアム商品券事業
全ての世帯に対して、1万5,000円分の商品券を1万円で販売する。
非課税世帯等に対する重点支援給付金事業
住民税非課税世帯等に対して、1世帯当たり3万円を支給する。
子育てスマイル商品券事業
子育て世帯に対して、18歳以下の子ども1人当たり5,000円分の商品券をお届けする。
子育て世帯生活支援特別給付金事業
低所得の子育て世帯に対して、児童1人当たり5万円を支給する。
これらの事業を実施し、町民の皆さんの生活支援、事業者支援につなげてまいります。
健康増進の取組
生活習慣病の予防と早期発見・治療には、定期的な健診が重要です。
このため、昨年度は、受診率向上への取組として、国の保険者努力支援交付金を活用し、過去の受診履歴や国民健康保険の加入期間等を参考にAI(人工知能)の分析による効果的な勧奨案内を実施した結果、受診率は令和4年度の速報値で33.0%となり、令和3年度の29.7%に比べて3.3%上昇し、コロナ禍で受診率が低下する市町村が多い中、県内で1番の伸び率となりました。
今年度も引き続き受診勧奨を実施することとし、町民の皆さんの健康維持・疾病予防につなげられるよう、取り組んでまいります。
高齢者の移動支援
今年度は、タクシー券の購入対象者を、要介護認定を受けていない方で、75歳以上のみの世帯の方から、75歳以上の方へと、一部要件を緩和しました。
また、ゆめタウン徳島から協賛の申し出があり、5,000円で購入いただいている1万円分のタクシー券に、ゆめタウン行き限定の500円分のチケット2枚を追加できることとなりました。
ゆめタウン徳島は、路線バスの主要な停留所ともなっており、タクシーとバス利用の相乗効果で、さらにタクシー券利用の幅が拡がるものと考えています。
学校教育グローバル人材育成
コロナ禍により令和2年度から実施できなかった「中学生海外派遣事業」を、ようやく再開できる運びとなりました。
未来の藍住町を担う中学生に、外国の生活、習慣、文化などを実際に体験していただき、国際感覚の基礎を培うとともに、グローバルな視野を持って活躍できる人材の育成を図ってまいります。
現在、派遣者の選考を実施しており、8月のオーストラリアへの出発に向けて準備を進めています。
藍の魅力発信
7月は「とくしま藍推進月間」であり、7月24日は「とくしま藍の日」と定められております。
このため、本町の「藍」の魅力を感じていただけるよう、毎年、各種事業を行っています。
今年は、ゆめタウン徳島で、地域おこし協力隊が、藍染めに様々な模様を表現する「絞り方」のワークショップを開催するとともに、町内で藍染めの学習に取り組んでいる西小学校、南小学校及び北小学校の生徒の作品展示を行います。
また、「藍」製品を身につけることで、協力店舗でお得なサービスが受けられる「“藍 ”de グルメ」には毎年たくさんの方に参加いただいており、今年も開催に向けて準備を進めています。
こうした事業を通し、町内外の皆さんに「藍」の魅力を発信してまいります。
所信表明・行政報告(令和5年3月議会)
不祥事の再発防止への取組
令和4年12月の不祥事に続き、令和5年2月には、「元副町長」が「官製談合防止法違反」及び「公契約関係競売入札妨害」の疑いで逮捕されました。町政への信頼を著しく失墜させることとなり、町民の皆様に、ご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。
不祥事の再発防止・根絶に向けて、特別職を含めた全ての職員の綱紀粛正、コンプライアンス意識の向上、事務処理の改善・見直しを図るなど、町政を預かるものとして、町民の皆様からの信頼回復に全力を傾注し、その責任を果たしてまいります。
バーベキューエリアの整備
「東中富・桜づつみ公園」に整備するバーベキューエリアについては、基本設計が完了しました。当初、整備を予定していた芝生広場は、災害時にも最大限に活用できるよう、そのまま残すこととし、芝生広場の周囲にバーベキューエリアを確保することで、公園機能に+αの要素を追加し、町民の皆様の憩いの空間を創出することとしました。
整備にあたっては、車椅子の方も利用できるよう、バーベキューエリアにアプローチできるスロープを設けるとともに、新たに建設する炊事場及び照明機器には、ソーラーパネルを設置し、環境負荷の低減及び、災害時における電源確保を図ることとしています。町民の皆様のご意見を踏まえ、工事に着手し、令和5年秋頃の完成を目指してまいります。
高齢者の活動拠点施設の整備
高齢者の活動拠点施設である「藍翠苑」は、施設建設後45年が経過し、老朽化が進んでいます。このため、新たな施設の整備に向けた設計に着手することとし、現在、適地の選定を進めています。
学校教育の充実
グローバル人材を育成するため、中学生の実用英語技能検定(英検)の受験勧奨策として、3級以上の受験料を全額補助する制度を創設します。
また、コロナ禍により中止していた「中学生海外派遣事業」についても、是非とも再開したいと考えており、両中学校12名の生徒をオーストラリアへ10日間派遣する計画としています。
グローバル化する社会の中で、英会話の重要性は高まっています。町として、無限の可能性を持つ子どもたちの「学びの意欲」を後押ししてまいります。
子育て支援
2022年に生まれた子どもの数は、国の統計開始以来、初めて80万人を下回り、全国的に少子化が進んでいます。国においては、急速に進む少子化を「危機的な状況にある」との認識のもと、具体的な対策をとりまとめることとしており、本町においても、こうした対策を可及的速やかに実施することで、子育て世帯への支援充実を図ってまいります。
高齢者施策
今年度は、「介護保険事業計画及び高齢者福祉計画」の最終年となっています。
今後、被保険者数や介護保険給付費などの推移を見極めるとともに、国及び県の指針に従い、新たに令和6年度を初年度とする「第9期計画」の策定に着手します。
また、国が推進する「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」に取り組むこととしており、高齢者の皆様が住み慣れた地域で、より安心して暮らすことができるよう、関係機関と連携しながら事業推進を図ってまいります。
防災対策
近年、自然災害は激甚化・頻発化しています。こうした甚大な被害の発生に備え、他の自治体からの応援職員や応援物資を効果的かつ円滑に受け入れるための「受援計画」の策定を進めてまいります。
また、補助事業に採択されることを前提に、太陽光発電設備を、災害活動拠点施設となる役場庁舎に整備するとともに、西クリーンステーションへの設置に向けて設計業務に着手します。
藍の魅力発信
令和4年11月にリニューアルオープンした藍住町歴史館「藍の館」を拠点として、国内外に向けて、藍住町産の「藍」の魅力を発信してまいります。
令和元年度に認定を受けた日本遺産「藍のふるさと阿波」については、令和6年度が認定更新の時期となります。今年度は構成市町や民間団体による「藍」を活用した持続可能な地域活動が極めて重要となります。関係者とともに「藍」の魅力に、さらなる磨きを掛け、認定更新に向けて取り組んでまいります。
新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症については、令和5年5月8日には、感染症法上の位置づけが、「5類」に移行されることとされており、ウイズコロナに向けた動きが加速しています。
一方、ワクチン接種は継続される見込みであり、希望される皆様に円滑な接種が進められるよう、引き続き、県や町医師会との緊密な連携を図ってまいります。
今後は、換気などの基本的な感染対策の徹底を図りながら、国や県と歩調を併せ、ウイズコロナからアフターコロナを見据えた取組みを進めてまいります。
インフラ施設の維持補修
公共下水道事業については、今年度に「みどりケ丘団地周辺」及び「町営中富団地周辺」の区域について、県の事業認可を取得する計画としており、早期に整備できるよう進めています。
「藍住町道・排水路等維持補修業務及び土砂仮置場維持管理業務」については、広く公募を行った結果、2事業者からの応募があり、選定委員会で審査した結果、「藍住町建設業協同組合」に決定し、契約を締結しました。
町民の皆様の生活に密着した、道路や排水路の維持管理をはじめ、災害時や緊急時にも、適正・迅速に機能復旧が図られるよう努めてまいります。
行財政改革
来年度課税分から、地方税統一QRコードを活用した納付が始まります。事務負担の軽減が図られるとともに、これまで利用可能だった金融機関に加え、全国の地方税統一QRコードに対応した金融機関での納付が可能となることから、納税者の皆様の利便性の向上が図られることになります。
今年度は、「藍住町・行財政改革・基本計画2020」の中間見直しの年にあたります。社会情勢の変化や多様化する住民ニーズに合わせた質の高い行政サービスを継続的に実施できるよう、必要な見直しを行い、効率的・効果的な事務事業の執行や財源の確保に努めてまいります。
結び
新型コロナウイルス感染症の発生から3年が経過し、コロナ禍前の「日常」を取り戻す動きが広がっていますが、長期化するロシアによるウクライナ侵攻や、資源価格の高騰、急激な円安などにより、依然として、先行きの不透明感は拭えない状況にあります。
本町においては、これまで発展を支えてきた人口増加に陰りが見え始めており、厳しい財政運営を迎えることが想定されます。
このため、町の将来像を展望し、いま実施しておかなければならない事業に取り組むことで、持続可能な行財政運営に繋げてまいります。
そして、これまで以上に、町民の皆様に親しまれ、信頼される「役場づくり」に努めます。
私は、あらゆる世代の皆様に「藍住町に住んで良かった」「住み続けたい」と思っていただけることが、何より重要であると考えております。
今後とも、その思いを具現化させるため、積極果敢に「未来への挑戦」を続けてまいります。
新年のあいさつ(令和5年1月)
新年あけましておめでとうございます。令和5年の輝かしい新春を、健やかにお迎えのことと存じます。また、日頃から、町民の皆様から賜りました町政へのご協力の数々、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
さて、年頭にあたり、現在実施している主な事業及び今年の取組の状況と町政に臨む姿勢を申し上げ、一層のご理解とご協力をお願いしたいと思います。
不祥事の根絶
前・副議長及び元・会計年度任用職員の逮捕により、町民の皆様をはじめ、関係の皆様にはご迷惑とご心配をお掛けし、改めて深くお詫び申し上げます。
1月には、幹部職員による「コンプライアンス対策検討会議(仮称)」を立ち上げ、今回の不祥事の検証や職員研修制度の充実、事務処理の見直しをはじめとする検討を開始します。
これまで以上に、公務員としての倫理意識の向上、服務規律の徹底など、職員の綱紀粛正を図り、不祥事の発生防止・根絶に向けた取組を進めてまいります。
『藍』
令和4年11月に「藍の館」がリニューアルオープンしました。
開館日から、来館者3,000人の藍染め体験を無料とするイベントを開催したところ、想定を大幅に上回るペースでご来館いただき、年末をもってイベントは終了しました。今年はさらに沢山の来館者をお迎えできるよう、藍に関する各種の企画を展開してまいります。
また、「藍の館」を構成する大藍商・奥村家の旧屋敷13棟の中でも当時の贅を尽くして建てられた西座敷について、令和5年4月には皆様に観覧していただけるよう、調整を進めています。
新型コロナウイルス感染症
若者の重症化リスクが低いとされるオミクロン株の特性から、ウイズコロナ政策が浸透しつつあります。
一方、高齢者の皆様などを中心にオミクロン株対応ワクチンの接種を進めており、接種を希望する全ての皆様に対応できる体制を整えてまいります。
また、コロナ禍で疲弊した経済活動の回復と物価高騰に対する影響緩和を目的として、全世帯を対象に商品券事業を展開しています。
今後とも、ウイズコロナからアフターコロナを見据え、様々な施策を進めてまいります。
子ども・子育て支援
働く保護者の皆様がゆとりを持って児童と向き合う時間がとれるよう、放課後児童クラブに通う児童にお弁当を提供する取組を開始しました。
今後、春休みや夏休みなどの長期休暇に実施してまいりますので、多くの皆様にご利用いただければと考えています。
また、昨年、父親が積極的に子育てに関わることを目的に改正・育児介護休業法が施行されたことを踏まえ、本町でも、男性の育児休業の取得が進むよう検討に着手します。
高齢者施策
高齢者の皆様が、健康でいきいきと暮らしていただけるよう、気軽に体力づくり、筋力アップに取り組むことができる様々な事業を継続し、多くの方にご参加いただいています。
また、加齢に伴い心身の活力が低下するフレイルの兆候を早期に発見すること重要であり、今年2月1日の「フレイルの日」には、本町では「初」となるフレイル予防に関する啓発イベントをゆめタウン徳島において開催します。
防災対策
我が国に未曾有の被害をもたらした関東大震災は1923年9月1日に発生しました。皆様ご存じの防災の日が9月1日とされたのは、この大震災に由来し、今年はこの大震災から100年目にあたります。
皆様には、改めて本町で想定されている自然災害を知っていただき、災害への備えを再確認する1年としていただきたいと思います。
地方創生
既に検討を進めているバーベキュー場については、まちなかで気軽にご家族でバーベキューを楽しめる空間を創出し、町民の皆様に潤いのある日常を提供するため、来年度中に桜づつみ公園内に整備します。
現在、設計を進めていますが、バーベキューの利用が少ない平日や冬場の活用をはじめ、平日や休日、日中や夜間、平常時や災害時など、様々なフェーズにおいて、多目的に芝生広場を有効利用できるよう検討を進めています。
このほか、スケートボードやBMX、3人制バスケットボールなどが楽しめるスポーツパーク及びバラ園の東側にある老人福祉センター藍翠苑に代わる新たな高齢者の生きがいを支える活動拠点施設の整備に向けて検討を行っています。
これらの事業をとおし、本町の魅力向上を図り、町民の皆様には日常に楽しみと潤いを、町外の方には藍住町に来てもらい、又は移り住んでもらい、にぎわいが途絶えることがない町にしたいと考えています。
教育の充実
グローバル人材の育成を目的に実施しているオーストラリアへの中学生の派遣については、コロナ禍の影響で3年間できておりませんが、国の行動制限や海外渡航の規制状況等を見極めながら、今年は再開したいと考えています。
結び
私はあらゆる世代の皆様に「藍住町に住んで良かった」「住み続けたい」と思っていただけることが、何より重要であると考えています。
そのため、まちの将来を見据えた効果的な行財政改革を推進するとともに、教育や福祉の充実、産業の振興、防災対策に全力で取り組み、活力ある自立した町づくりを進めてまいりますので、皆様方のお力添えをお願いします。
今年1年が、町民の皆様にとりまして、夢と希望に満ちあふれたすばらしい年になることを祈念申し上げ、年頭のごあいさつとします。