町政運営方針

 

 現在実施しております主な事業及び今年の取組の状況と、私の町政に臨む姿勢を申し上げ、一層のご理解とご協力をお願いしたいと思います。


 まず、新型コロナウイルス感染症対策については、本町におきましても、昨年5月以降、4度にわたる補正予算を編成し、感染予防と併せ、住民の皆様の生活と地域経済の両面から支援できるよう、様々な取組を進めているところであります。
 今年の早い段階でのワクチン接種が開始されるとの報道がなされておりますが、実施主体となる本町においても、国や県との連携を密にし、円滑なワクチン接種に向け、体制整備を図ってまいります。

 

 次に、子ども・子育て支援については、子育て世代の保育ニーズの高まりに対応するため、本町では民間の保育所整備を積極的に促進しており、今年4月には、5歳児までの受入れが可能な新たな保育所3園が開園いたします。
 また、近年、全国的に児童虐待が後を絶たず、警察や児童相談所への相談が年々増加している傾向にあり、本町としましても児童虐待の抑止や早期対応、さらには育児・しつけ・子育ての不安や悩みなどの相談支援を専門的に行うため、「子ども家庭総合支援拠点」を、県内他町村に先がけ、今年4月に設置いたします。

 

 高齢者施策については、「高齢者がいきいきと生活できることが町の活性化につながる」との思いのもと、これまでも健康づくりや社会参画につながる事業に取り組んでまいりましたが、新年度には更に充実させていきたいと考えております。
 また、運転免許返納者数が年々増加する中、高齢者の移動手段の確保は、本町でも喫緊の課題であると認識しており、新年度には、免許返納者等への「タクシーチケット」の配布を試験的に行いたいと考えております。
 さらに、本町ではこれまで、喜寿、米寿、白寿等の節目の年に敬老祝い金をお配りしておりましたが、新年度からは全ての75歳以上の方に町内で利用できる商品券を毎年お配りしたいと考えております。

 

 防災対策については、今年4月に防災行政無線がアナログからデジタルに切り替わります。デジタル化により、音声がクリアになり聞き取りやすくなることに加え、藍メールへの同時配信や放送内容を電話で聞き直すことができるなど、情報発信の多重化及び伝達の確実性が飛躍的に高まることになります。
 

 文化面では、昨年嬉しいニュースがありました。東中富の「犬伏家住宅」が、文化審議会の答申を経て、12月に国の重要文化財に指定されました。「犬伏家住宅」は、地域の伝統的な屋敷構えを踏襲しつつ、近代和風建築として高く評価を受けたものであり、本町の宝として、積極的に整備・活用を進めてまいります。

 

 その他にも、町民の皆様に藍に親しんでいただく拠点として、「勝瑞藍工房」が今年3月に完成いたします。
 また、小中学校でのひとり1台端末の配備や電子黒板導入によるデジタル化の推進、若者のふるさと回帰を応援するための新たな奨学金返還支援制度も創設したいと考えております。

 

 以上、一例を申し上げましたが、私は現在コロナ禍での喫緊の課題に対しつつも、10年、20年先を見据え、町民の皆様とともに、未来の町づくりの花を咲かせていきたいと考えております。